1年に2度旬がある魚って実は思った以上に多いんです。
すぐに思いつくのが、鰹だと思います。上り鰹に下り鰹(初鰹と戻り鰹と表記されることもあります。)
春に北上し夏の終わりから秋にかけて南下する鰹で脂がのって美味しいのが特徴です。
そして、秋が旬の魚の中でもあまり知られていないのが鱧。鱧は京都では夏の風物詩として知られており、7月が旬。夏の鱧は産卵前で身に脂がのり、甘く、柔らかいのです。
産卵が過ぎると一気に身が細りますが、鱧特有の旺盛な食欲で再び身が肥え、秋(10~11月)ももうひとつの旬と言えます。秋の鱧は、体表が金色を帯び、「金はも」などと呼ばれています。冬に向け栄養を溜めていく時期なので脂が乗り夏の鱧とは一味違う食感に育っています。サイズは少し大きめですが、その分鱧の味がしっかりして、今しか食べられない感もあり一度は食べたい魚の一つです。
鱧の名前の由来は、噛む(はむ)だと言われていますが、この魚が鋭い歯でよくかむことから、そのまま呼び名になったと言われています。鱧はその上品な美味しさからは想像がつかないような非常に凶暴な魚で、魚、イカ、エビ、タコなどのかなり大きな獲物をその大きな口で捕らえて食べます。
11月になり、いよいよズワイガニ漁が解禁され魚屋さんが賑やかになってきます。
駿河湾ではサクラエビの秋漁も解禁されます。またアワビやメヒカリなども旬を迎えますね。
私たちも自然の恵みに感謝しながら、おいしい旬の魚をいただき、栄養をつけて冬に備えましょう。
<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>
1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。 写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』
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