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さんつね編纂 日本食紀

ミネラルや食物繊維を豊富に含んだ低カロリーでヘルシーな食材もずく

もずくにはいろんな種類があり、遅いものでは8月に旬を迎える種類もあります。熱帯から温帯の浅い海に分布し、ほかの海藻に巻きつくことから「藻付く」と名付けられました。旬は4月〜7月頃です。

国内の主な産地は沖縄県。日本で流通しているもずくの9割以上が沖縄県産のオキナワモズクです。シャキシャキとした歯触りが特徴で、酢で和えた「もずく酢」として食べられるのが一般的です。
もずくは、低カロリーでありながら、食物繊維、カリウム、フコイダンなど身体に良い成分が豊富に含まれていて、注目の食材です。
また、冷凍保存も可能で、簡単に調理できるので、子育て世代や高齢者世帯などで重宝されています。

二見が浦の夕景
二見が浦の夕景

もずくは年間を通じて全国に出荷されていますが、そのほとんどは味付けや塩蔵された状態で流通しています。鮮度を保つためには加工を施すことが一般的で、これはもずくを年中楽しんでもらうための方法であり、歴史的に発展してきた加工技術でもあります。

そのなかで、一番最初に収穫したもずくだけは加工を施さない「生もずく」として流通しています。
というのも水揚げされたばかりのもずくはとても水分が多くぬめりが強いので、塩蔵にすると塩で溶けてしまうからです。
そのためこの時期のもずくは水揚げされたばかりの新鮮な状態で冷凍冷蔵保存され「生もずく」として流通しています。

一方、それ以降に収穫されたものは「本もずく」と呼ばれていて、太く芯が強いことが特徴です。加工を施してもぬめりが少ないため塩に溶けることがありません。みなさんがよく手に取るもずくはこの本もずくがほとんどで、味付け加工や塩蔵、乾燥して全国で流通しているのです。

「もずくは、ぬるぬるした粘質の海藻」天平六年(734)の正倉院文書に記載があり、すでに奈良時代から食用にされていたことがわかります。1300年に渡り世代から世代へと継承されて来た食材、凄いですね。

酢の物だけでなく、本場沖縄ではつゆに付けてそうめん風にしてみたり、天ぷらにしたりといろいろな食べ方があります。
みなさんも健康な体を維持するために、日々の食事にもずくを取り入れてみては如何でしょう?
海には私達の命を育んでくれる大切な生物が沢山生息しています。私達は、その一部を食用として頂いているのです。そのことを忘れずに感謝して頂きたいと思います。乱獲などで絶やすのではなく、共に生き続けられるように。

初夏の神服織機殿神社
初夏の神服織機殿神社

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

写真:増浦行仁
増浦行仁プロフィール
1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。
写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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