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さんつね編纂 日本食紀

夏に甘酒?

暦の上では立秋を迎える8月ですが、まだまだ暑い日が続きます。

暑さによる夏バテ防止に昔からよく飲まれていたものに、甘酒があります。
意外に思われるかもしれませんが、甘酒は夏の季語なのです。
甘酒というと寒い時期に暖めて飲むイメージがありますが、栄養価の高い甘酒は江戸時代、庶民の間で夏の暑気払いのための飲み物として定着していました。
夏になると甘酒売りと呼ばれる人が「甘酒〜甘酒〜」とうたいながら甘酒を売り歩いたそうです。現在のわらび餅やアイスクリーム売りのようなものですね。

甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、食物繊維、オリゴ糖や、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、そして大量のブドウ糖が含まれています。これはちょうど栄養剤としての点滴とほぼ同じ内容だそうです。
効率よく栄養を補給できるため、甘酒は疲労回復、熱中症対策にも非常に効果的です。昔は、蒸し暑い夏を乗り切るために欠かせない飲み物だったのですね。
昔の人の知恵にあやかり、猛暑が続くこの夏を甘酒で乗り切ってみてはいかがでしょう?

稲に囲まれた神服織機殿神社
稲に囲まれた神服織機殿神社

この時期神宮では、秋の実りを前にして、五穀豊穣と天候の順調を祈る風日祈祭(かざひのみさい)が執り行われます。
神前に御幣(こへい)、御蓑(おんみの)、御笠(おんかさ)をたてまつります。本来は農作物が麗しく生育できるよう適度な雨、風をいただくために太陽に2ヶ月間お祈りするものだったと言われています。
日本の稲作が古くから自然の恵みを受けながら営まれてきたことを示すお祭りといえるでしょう。

私たちも素直に、さまざまな自然のめぐみに感謝し、自然を大切にしたいものです。
自然と共に寄り添って生きることで、心身ともに健康でいられるのだと思います。
皆様も暑い夏をどうか健やかにお過ごしください。

風日祈宮
風日祈宮

<わたしたちは伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮「神の宮」 増浦行仁写真展に協賛しています>

写真:増浦行仁
増浦行仁プロフィール
1963年生まれ。1981年渡仏。1983年 VOGUE(Paris)ギィ・ブルダンのアシスタントとなる。1987年サロン・ドートンヌ入賞。ルーブル、オルセー、パリ近代美術館、ロダン美術館にてポスト印象派の彫刻を撮影。1988年フランス国立図書館に作品31点が永久保存される。2002年、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ(ミケランジェロ美術館)を皮切りに、2003~4年日本国内各地にて『GENESIS』(ミケランジェロ作品集)展開催。2006年より神宮司庁の許可を得、伊勢神宮「第62回式年遷宮」ならびに2008年より出雲大社「平成の大遷宮」の撮影をそれぞれ開始する。2013年5月に出雲大社、10月に伊勢神宮の正遷宮(神体の渡御)が行われるまで撮影に従事。これらの撮影作品は『神の宮』として国内外で巡回展を開始。同時に日本の精神文化、その自然観と伝承知による地球40億年の生命の継承を伝える「神の宮共働態」を結成。
写真集『GENESIS』『天狗の棲む山』、関連書『おれは土門拳になる~“奇跡の光” にたどり着いた写真家・増浦行仁の生き方~(村尾国士/著)』

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